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小児の肘の脱臼



院長の鳥尾です。


今回は小児の脱臼について


よく3-6歳くらいのお子さんで、親が腕を引っ張った時に外れてしまったと来院されることが多いです。


結構な頻度で「肩が外れた」と言いますが、実際には肘なんですね。


腕を動かさないので肩が外れたと誤解を受けるみたいです。


小児の場合、肘の脱臼ではなくて「肘内障」と言います。


一般的に、脱臼とは関節が外れた状態のこと言いますが、肘内障は、靭帯が関節から外れた(ずれた)状態のこと言います。


したがって、肘内障の場合、小学校高学年になれば関節も大きくなり靭帯も外れなくなるので後遺症などは残らないのですね。

(大人の脱臼場合は、関節包という袋を突き破って外れるので、頻回の脱臼の場合手術適応になります。)



私の場合、最少で生後半年、最長で10歳のお子様の整復をしたことがあります。


やはり、小さなお子様は、自分で伝えることができない年齢の方も来院されますので注意が必要になります。


親が引っ張ってしまった!という原因が一番多いですが、中には寝返りして外れたお子さんもいます。


外れた時の状況など、ご両親の方やご兄弟様が目撃していると判別に大変良い情報になります。



一度外れると癖になりやすく、多いお子さんだと5回くらい抜けたこともあります。


もう5回抜けるとプロ患者です。


抜けたのもわかりますし、整復して元に戻ったのも声に出してわかるくらいです。


一度外してしまうと、親御さんは怖くなって触れなくなる方もいらっしゃいます。


でも、注意点はひとつだけです。


お子様が意識していないときに腕を引っ張らないだけです。


よく多い原因が、手をつないでいて道を歩いているときに「危ない!」と子どもの手を引っ張ることですね。


子どもの腕が無意識の状態で引っ張ると抜けます。


極端な話ですが、肘が抜けて整復後、子どもの両腕をもって空中でぐるぐる振り回す(プロレス技のジャイアントスイング)ことをしても抜けません。


腕に力が入っていれば大丈夫なのですよね。



もし、お子様が急に腕を動かさなくなったなどあれば、ご相談ください。





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